パーソナルコーチ「はる」の、乳ガンとともに生きる日々

コーチが「がん」になったらどう変わっていくんだろう?

ニックネーム はる
名前 北條良子(ほうじょうりょうこ)
職業 パーソナルコーチ、研修講師。
資格 米国CTI認定 Certified Professional Co-Active Coach (CPCC)
HP  http://ryo-ko.net


2014年1月に乳がん告知を受け、4月に温存手術を受けました。現在はホルモン治療中です。癌告知をされた時は、やっぱり頭に死がよぎりました。元気になったいま、残された命を、同じように病気で悩んでいる人のために使うことを決めました。

あなたは乳がんを経験して、これからどう生きたいですか?
コーチングという対話を使って、自分の中の答えを見つけませんか?

神奈川県在住。小学生男児、1児の母。




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タグ:乳ガン

7/23から復職をしている。放射線治療が終わり、9時〜16時という元の勤務時間に戻った。(実はパート勤務なのだ)


治療が終わったことに、うれしさがジワーっとこみ上げる。もう病院の行き帰りで疲れなくていい、とか、治療の目印にしていたマイルストーンを通り過ぎたこととか・・・いろいろな思いがわき上がってくる。胸のつかえがとれて心のスペースが広がったような気持ち。


その反面、体力の回復は遅かった。放射線治療が終わる4日ほど前から、目の上、というド顔面にヘルペスの水泡ができたり、片耳から水の中にいるような耳鳴りがしたり。それらは疲れたときに、知らせにやってくる疲労センサー。


放射線科にプラスして、皮膚科と耳鼻科に通うという忙しい7月。
「ま、当てたらアカンもん当ててるからね」って友達の言葉になるほどの月だった。




8月に入ってやっとそれも落ち着き、今は休日にほんの少し、短距離のランニングを。1月にガン告知される前は時々やってたけど、人間、心配事があると、そんな余裕なくなり、全くやらなくなった。

「運動」なんていう大層なものじゃなくて、掃除、洗濯、料理っていうなんでも無いこと、もっと言うなら笑ったり朝起きたり、っていう普通のことは、気力、体力が一定のレベルに達していないとできない。どっちが欠けても、朝起き上がることもできないと思う。病気になると本当にそれを実感する。普通のことが普通にできるというのは、身体と心って言う両輪がうまくいっている証なんだ。

朝起きて、ただただ1時間ほどベッドでボーっと過ごす。1月2月は、のしかかってくる鬱な気持ちを追いやってからじゃないと起き上がれなかった自分を思い出して感慨深い今日この頃だ。



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 「 Cancer suvivor②」に登場頂いた、本多由佳さんのその後の検査結果について! 手術跡の辺りに、新しいしこりを発見した、ということで、追加検査を受けたそうですが……結果は「小さすぎてわからないので、経過観察」とのこと。 確かに5ミリだと、通常の針生検じゃなくて、マンモトーム生検しないと…って感じですかね。 ご本人は落ち着いて受け止めていらっしゃって、元気に新しいお芝居に出られる様子です。 良かったら、由佳さんのブログを読んでみて下さい。 http://hondapan.blog96.fc2.com/blog-entry-558.html

*放射線治療が終わる2日前についての覚書


私には、乳腺外科医のK先生の他に、もう1人放射線医の主治医がいる。


名字が同じKなので、KM先生と呼ぶ。年は40代だろうか、背が高く、とても痩せている。いつも物静か。メガネをかけた白い顔からは、「インテリジェンス」って言葉を連想する。


KM先生とは、毎週火曜日、放射線治療が終わってから診察。経過や副作用を報告したり、質問したり。


こないだの火曜日は、最終診察。

「長い期間、がんばりましたね〜」と静かにねぎらう先生。


「はい」と、冷静に答えながらも内心すごくうれしい私。認めてくれる人がいると、苦労が報われる気がする。主治医ならなおさらだ。


先生によると、ガンによって放射線を当てる日数に違いがあり、早いものだと10日くらい。1番長いのは、前立腺ガンで、35日もあるという。


「放射線を当てている部分はどうですか?」と聞かれるので、ヒリヒリしたりかゆみで朝の4時頃に一度起きる生活であることを報告。


すると「リンデロン」という塗り薬を処方するとのこと。ただし、放射線を当てる前にはシャワーで落とさないといけないということ。あと、2日、放射線が残っている。ふむ、明日から朝にシャワーが必須になるな、と考える。




副作用について、最近、気になることあった。
ミュージシャンの坂本龍一が、中咽頭癌になったというニュースが最近あった。

「中咽頭癌」、初めて聞く…一体どんなガンで、どんな治療が必要なのか。ネットでググってみる。

そこで初めて知ったのは、頸部のガン治療のためには、やはり放射線が用いられることが多いけど、乳がんと比較して、副作用が大きい。


患者の方の闘病ブログを読むと、

*味がわからなくなる
*つばが出ない
*顎の骨が炎症を起こす
*口内環境が悪くなることで、虫歯になったり歯が抜けたりする


などで、何年もその後遺症になやんでいる人が多い様子。乳がんの場合、日焼けに似た症状が出ると説明されるだけだったので、放射線の副作用について、深刻に考えたことが無かっただけに驚いた。


そのことをKM先生に言うと、
「そうなんです、首というのは副作用が出やすいところで…放射線を当てているところに痛みも出ます。その点、乳がんは皮膚というか、体の表面なので、あまり副作用が無いんですよ」

とのこと。
自分について安堵の気持ちが広がるとともに、もっと苦労している他のガン患者の人のことを考えると胸が痛んだ。


「ただし」
と、突然KM先生が言う。

「乳がんの場合、乳房に放射線を当てているんですが、肺もかすめています。そのため、100人に1人の割合で、肺炎になります。」

「!」

100人に1人というのは、少ないように思うが、ガンになった身として「充分になる可能性がある数字」。世の中に「絶対なる」、は無いが、「絶対にならない」も無い。


「しかも急激に悪くなることがあるので、変な咳があったら、夜中でも救急に来て下さい。目安として1ヶ月後になることが多いです」

というわけで、9/25に改めて来院を予約。それが最後の済生会中央病院だろうか…


ちなみに…
中咽頭癌の方々の闘病ブログは、読んでとても励みになった。皆さん、日常から感じる副作用の苦しみを様々な工夫で対応し、「術後4年、今ではジムに週3回」などと書いてあると、胸が熱くなって、自分も頑張ろう、と思う。


元気になった人たちも、告知当初は「自分はこれから一体どうなるんだろうか」と言いようのない不安に飲み込まれそうになったり、不摂生な生活を悔いたり…どの気持ちも自分と重ね合わせて思い当たるものがあった。


最近、体力が落ちたこともあって、ブログの更新も滞りがちだったけど、書き続けていくからこそ、伝えられるものがあるんだなぁ、と思った。


私も数年後、「こんなに元気になりました」と届けられるといい。


ただ、1度壊れたものは、つなぎ合わせても元には戻らない。元気になる、って言っても、前と同じ、ではなく、違う元気になることを目指した方がいいんだろうなぁ、とままならない自分の体から最近感じている。


私にとっての「ちょうどいい元気」ってどんなだろう…ただ今、模索中だ。


*これが放射線当てる機械。勝手に「リニアっくん」と命名。 ベッドに横になって、照射されます。

2014-06-24-08-54-15

今日のK先生との診察が、済生会中央病院での最後の診察。先生は今月末で亀田京橋クリニックに転院する。それに私もついていく。


犬は人になつく。猫は家にいつく。

患者は医師についていく。

そんな言葉を作ってみたくなる。


「こないだリュープリンを打ったけど、どうだった?何か副作用とか…」

久しぶりに会ったK先生。

よく聞く副作用が、ホットフラッシュだけど幸いにもそれはない。ただ…お腹や背中がとっても痒い!
赤い発疹みたいなのもできる。夜中、気づくと体をかきむしっている。


「先生、蕁麻疹ができまして。すごくかゆいです」
「うーん、薬に入っているもので、たまにアレルギーになる人がいるんだよね。次は9月に打つから、またなったら1ヶ月製剤に変えようか」


1ヶ月おきに注射を打ちに行くのはとてもめんどくさい。そんなことを内心思いながら「はい」と返答。


「たまに更年期障害みたいになる人もいるんだけど、ならなかったんだね」
「そうなんですよー!大丈夫でした!ところで、生理が来ちゃったんですけど、いつから止まるんですか?」

逃れられないと思っていた副作用。急に浮かれた気持ちが湧いてくる。


「今月来たら、来月はこないね。副作用は、今から2、3週間後に始まるかな?」


ビックリである。ま、まだだったのかぁー!
えーーー、っていう私の顔を見て、「あ、ならない人の方が多いから」とあわてて先生はフォロー。


ちょっとショックな出来事だった。


薬のきき方、なんかは本当に患者には知識が無い。先生、忙しいのはわかるけど、もうちょっと丁寧にお願いします。



「他には?」って聞かれて気を取り直す。
「リュープリンが高くてすっごくビックリしたんですけど、保険がきいてあの値段なんですか?」


注射1本で驚異の2万越え。がん治療の厳しさを実感した出来事だった。


「そうなんだよ、保険はきいてるんだ。まだ後発薬が開発されてなくて。それでその値段なんだよ。ちなみに…1ヶ月製剤に変えると、もう少し高くなる」


かゆみと戦う決心が改めてつく。これ以上はきつい。


聞きたいことは聞けて、京橋亀田病院の紹介状をもらって。サクサクと事は進んでいく。次に先生に会うのは9月。


少し、涼しくなっている頃かな。

放射線治療も終わって、私はどんな私になっているだろ。

乳がんのこと、少し忘れるようになっているかも。


どんなことをしているのかは、まだ想像ができないけど、明るい顔で過ごせているといい。

もらった命、せっかくだから楽しめているといい。
















6/19(金)で放射線治療の12回目が終了!
もう少しで折り返し地点。くー…終わる日が待ち遠しい。

ちなみに今日はサッカーワールドカップの日本対ギリシャの日。

グローバル企業で働いてる友人が、「試合がある時間は、ブラジル人、電話会議に出てこない!」って、言ってたけど、今日は技師のみなさんも試合が気になるみたいで、待合室のテレビの前に釘付け。

私の治療は、時間より前倒しでやってくれるのが常だけど、まあ今日くらいえぇかー、と試合終了してからの治療になった。

私はさほどサッカーに関心が無いから、みんながそんなに熱中している様子がかえって面白い。


12日間の治療が終了して、どんな感じかというと、左乳房は日焼けをしたように真っ赤になっている。

少し皮膚が痛いときもあるけど、そんな時はアイスノンを抱いていると、落ち着いてくる。

どれくらい痛むのかは、個人差があるみたいなので、残りの日数をこなすと、どうなるのかドキドキしている。

それ以外に副作用は今のところ無い。



後、こうやって振り返っていて、重要なことを忘れていたのに気がついた。



治療を受けるとき、「ガンいなくなれ〜!」とか、「治れ〜!」とか、そういう願いや念を、何にも込めていなかったな、って今更ながら。

結構、「思い」って重要なんじゃないか、って思ってる。


でも…
満員電車に揺られて疲れた体を台に横たえると…

2秒で意識が無くなるんである。

のび太、とタメをはれる睡眠導入時間。

ちなみにのび太は、枕を宙に投げて、地面に落ちるまでの間に、眠れるのだ。



「男性に囲まれて恥ずかしい」って言ってたのは、一体どの口か…


来週は、がんばって、元気になることを願ってから眠りに落ちよう。(やっぱ寝るんかい!!)

「始まりました」シリーズの第三弾。


6/5から放射線治療が始まっている。


ほんとはもっと早くに始めてもいいものらしいけど、放射線治療のネックは、「毎日通わないといけない」こと。

5月いっぱいはコーチングの研修もあって、半日出勤は難しかったので、6月からの開始にずらしてもらった。


やってみて感じるのは…放射線治療、地味にきつい!すいません、舐めてました!!ってこと。

【きつい理由】

①家から病院のある赤羽橋、終わってから会社がある品川シーサイドまでの通勤がきつい。

放射線治療は毎日9時からなので、通勤ラッシュに揉まれながら都心へ。今日は腰にあまりに硬いものが当たるので、痛くて痛くて…途中から「私、実は人間じゃなくてコンニャクなの。コンニャクは柔らかいから大丈夫よー。」と思い込もうとした。

やっと病院について診察が終わったら、そのあとぐるっとまわって臨海部へ。移動だけで体力使う。



医師優先で選んだ自分が原因だけど…でも疲れるものは疲れる!21:30頃に寝ちゃう時もある。


②男性に囲まれる治療。

放射線は技師が3人がかり。全員が男性。男の人3人に囲まれて上半身素っ裸にどうしても抵抗感を感じる。

現在の私は落書きウーマン。放射線を当てる目印が、体中にマジックで描かれてる。一番ヤなのは、ベッドで横たわって、3人がかりでマジックで塗り塗りされている時だ。

1人でいいでしょ、と思うけど、時間を短縮させたり、相談しながら進めるために複数っぽい。

③お金

とてもお金がかかる。最初にCTを撮って6000円。
その後、放射線を当てるたびに毎日6000円から8000円。プラス交通費。私は30回当てる予定だから、総額20数万円の予定。毎日、お財布から万札が消えていくと、なんだか怖い気持ちが湧いてくる。

とは言っても高額療養費制度って、後から月間8万円以上のお金が戻ってくる仕組みを使う。ということは、6/5なんて中途半端な日付じゃなくて、もっと月初から治療を始めた方が、たくさん返ってきたのかしら…(来月は8万円には届かない予定)

このあたりの仕組みは本当にわからない。。。


とにかくこの治療、早めに終わって欲しい気持ちがヒシヒシとしている。

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