セカオピ翌日。無事に仕事に行った。仕事があって良かったなって、思う。以前は仕事に行って当たり前だったけど、今はかなりありがたい気持ちで行かせてもらっている。行くといろんな人と話せて、ものすごく気が紛れる。たまに涙がウルっと出るけど。当たり前のことができる幸せ。
昨日のガン研有明の会計は、20人待ちの列。放心状態でいると、隣の60歳くらいの、上品な婦人に話しかけられる。
「ずいぶん待たされますのね。。。」
ええ、本当に。
「この病院のたくさんの人たち、みんな癌だと思ったら、すごいですわよね。今は、3人に1人の時代だから、って、私もお医者さんに悲観しないように言われましたのよ」
この婦人も癌患者らしい。失礼ですが、どこがお悪いのですか?と聞いてしまう。
「直腸癌なんですの。一ヶ月前に手術して、今は人工肛門なんですのよ。」
ご婦人の言葉の裏に、渦巻く感情を感じる。「悔しい」とか、「情けない」とか。でも面と向かって言えなくて、ご不便でしょうね、とだけ告げてみる。
「私ね、点滴だけでご飯を食べないでいようと思いましたの。そしたらね、便出ないでしょ。でもそんなのできないって、言われて。いっぱい泣きましたの。」
手術が終わりじゃない。その後も続く生活。想像していた未来が、指の間からこぼれ落ちて行く感覚。人工で作った肛門から、おへその横から便をするなんて考えてもみなかったんだよね。私も片方のおっぱいがいなくなるかもって、考えたこと無かったな。
この時点で、2人の目から涙がポロポロ、いやボロンボロン。
「でもこればっかりは、向き合うしかない、そう思って……」
そう、辛い出来事も、人は向き合って、いつか受け入れることができる。想像していた未来を苦労して手放しながら、受け入れていくんだろう。手放す、という言葉と受け入れる、という言葉は表裏なんだなあ、という気づき。
この後、私の病気を表明して、「乳がんは大丈夫よ!103歳まで生きた人を知ってるわ!」とエールを送られ。お互い元気でいましょうね、とお別れした。
明日、ファーストオピニオンの病院に行く。
今は結構、ぐちゃぐちゃな気持ち。でもどんな結果でも、いつかは受け入れられるんだろうと思う。
昨日のガン研有明の会計は、20人待ちの列。放心状態でいると、隣の60歳くらいの、上品な婦人に話しかけられる。
「ずいぶん待たされますのね。。。」
ええ、本当に。
「この病院のたくさんの人たち、みんな癌だと思ったら、すごいですわよね。今は、3人に1人の時代だから、って、私もお医者さんに悲観しないように言われましたのよ」
この婦人も癌患者らしい。失礼ですが、どこがお悪いのですか?と聞いてしまう。
「直腸癌なんですの。一ヶ月前に手術して、今は人工肛門なんですのよ。」
ご婦人の言葉の裏に、渦巻く感情を感じる。「悔しい」とか、「情けない」とか。でも面と向かって言えなくて、ご不便でしょうね、とだけ告げてみる。
「私ね、点滴だけでご飯を食べないでいようと思いましたの。そしたらね、便出ないでしょ。でもそんなのできないって、言われて。いっぱい泣きましたの。」
手術が終わりじゃない。その後も続く生活。想像していた未来が、指の間からこぼれ落ちて行く感覚。人工で作った肛門から、おへその横から便をするなんて考えてもみなかったんだよね。私も片方のおっぱいがいなくなるかもって、考えたこと無かったな。
この時点で、2人の目から涙がポロポロ、いやボロンボロン。
「でもこればっかりは、向き合うしかない、そう思って……」
そう、辛い出来事も、人は向き合って、いつか受け入れることができる。想像していた未来を苦労して手放しながら、受け入れていくんだろう。手放す、という言葉と受け入れる、という言葉は表裏なんだなあ、という気づき。
この後、私の病気を表明して、「乳がんは大丈夫よ!103歳まで生きた人を知ってるわ!」とエールを送られ。お互い元気でいましょうね、とお別れした。
明日、ファーストオピニオンの病院に行く。
今は結構、ぐちゃぐちゃな気持ち。でもどんな結果でも、いつかは受け入れられるんだろうと思う。