パーソナルコーチ「はる」の、乳ガンとともに生きる日々

コーチが「がん」になったらどう変わっていくんだろう?

ニックネーム はる
名前 北條良子(ほうじょうりょうこ)
職業 パーソナルコーチ、研修講師。
資格 米国CTI認定 Certified Professional Co-Active Coach (CPCC)
HP  http://ryo-ko.net


2014年1月に乳がん告知を受け、4月に温存手術を受けました。現在はホルモン治療中です。癌告知をされた時は、やっぱり頭に死がよぎりました。元気になったいま、残された命を、同じように病気で悩んでいる人のために使うことを決めました。

あなたは乳がんを経験して、これからどう生きたいですか?
コーチングという対話を使って、自分の中の答えを見つけませんか?

神奈川県在住。小学生男児、1児の母。




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カテゴリ: コーチング

2015年8月、長年学んできた、CTIというコーチ養成機関で、CPCC(Co-Active Professional Coach)というプロコーチ資格を取得した。


2012年に今の会社に転職して、「もっとコミュニケーション力を高めたい!講師として受講生の気持ちに寄り添いたい!」と思って始めたコーチング。

プロフェッショナルのレベルまで力を高める上級コースは2014年11月末から2015年の5月末まで。

週に1度、電話会議で講義を受ける、あるいは勉強会に参加する。
同時に有料クライアントを5人以上持ちながら、100時間のコーチングを実施すること。
得た知識を実践で体に落としていく過程をひたすら。

そして最後にCTIのファカルティをクライアント役にしての実技試験。

膨大な時間を学びにかけなければならなくて、心にも体にも余裕がなかった9ヶ月間。前進しているのかわからなくて、時に落ち込み、苦しんだり。
そんな中に、クライアントさんの力になれたと実感する瞬間、人の強さ、その人の魂の尊さに感動する瞬間があって。心が震える経験をしたくて、コーチになったのだという気づき。


この9ヶ月間を与えてくれたのは、その前に経験した乳がんとの闘病期間だ。
あの「自分が死ぬかもしれない」という恐怖が、生きている時間をいかに使うかということを考えさせてくれた。限りがある時間をどう使っていくのか。真剣に考えた時に、人の可能性を見つめ、人生を応援していくコーチという職業を選ぶことを後押ししてくれたのだと思う。



また、自分一人だけの努力ではなく、常に誰かの協力無くしては成り立たず、家族、友人、ヘルパーさん、先生、学びの友と、周囲に感謝の気持ちでいっぱいである。





心から、皆さん本当にありがとう。
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のっけから。
コーチングとは何か、と聞かれると説明するのにとても困る。



最近はマネジメントのスキルとして必要、なんて言われるので、「企業で働いたことある人なら、みーんな知ってるでしょう」と思っていると、「それは2人でするものですか?」と質問されて、「ごめんなさーい‼︎そっからだったかー‼︎」と自分の思い込みにのけぞることになる。


そうなんです、コーチングはコーチングする側の「コーチ」と、される側の「クライアント」の2人でするものなんです。

聞いたことはあるけど、詳しくは知らない・・・そんな人が多いだろうか。そんな反応に合うたび、まずは「コーチング」の普及をしていかないとだな、ってことを考える。


あと良く言われるのが、「怒られる」というイメージ。「コーチをしているなんて結構怖いんですね」とか言われる。
これはスポーツのコーチのイメージからなのか・・・私の真の姿が感じ取られたのか・・・(いや冗談だ)コーチングはクライアントに自分の内面と思いっきり向き合ってもらうので、自分がごまかしていた気持ちや、先延ばしにしていた希望について、考えてもらうことになる。そういった意味の厳しさはあるかもしれないが、それを力強く励まし、サポートし、クライアントの力を信じるのが、コーチなのだ。



<コーチングとは>
職場や家族の人間関係、恋愛、介護・・・生きていれば様々なことが起こります。


家族や友人に相談しても、いつの間にか相手の話に変わっていたり、「それはあながた悪いんじゃない?」って非難されたり・・・そもそも話す気持ちにならないかも。

私たちコーチは、あなたに何かを教えることは、ほぼありません。質問をメインにした対話で、あなたの全てに焦点をあて、あなたが本来持つ力を掘り起こし、「本質的な変化」を呼び覚ますことを目指します。コーチが問題を解決するのではなく、「あなたが解決できる人になる」のです。

コーチングの効果
・他人から期待された役割を気にすることが無くなり、本来のイキイキしたあなたに戻ります。
・自分が何をしたいのか明確になり、どのように生きていくのか選択できるようになります。
・物事にトライするハードルが低くなり、何事にも気軽にチャレンジできるようになります。


コーチングを受ける時の注意点
・自分の内面と思いっきり向き合います。メンタルヘルスに問題がある方は、専門医へ。
・コーチは問題の事情や背景よりも、あなたの気持ちや願いを聴きたいです。そのため、話を中断することがありますが、悪気はありません。
・日常、人は体と心が離れてしまっていることが多いです。コーチは、2つを一致させるために思わぬことを提案することがあります。拒否することもできますが、楽しんでトライしてみると、思わぬ気付きがあるかもしれません。


<コーチングのクライアントの募集をします>
2014年11月から5月末までCTIというコーチ養成期間でプロフェッショナルコースを受講します。この期間中100時間の有料コーチングを実施する必要がありますが、たくさんの人にコーチングを体験してもらうため、申し込みしてもらいやすい料金で設定します。

*募集人数 3名
*開始   2015年1月
*料金   1000円/1時間 (月2回の契約が多いです)
*期間   3ヶ月(以降1ヶ月毎の自動更新になります)
*連絡先  coach_halu@yahoo.co.jp

→12/26現在、募集3件のところ5件の問い合わせを頂きました。ありがとうございます。ただ全員の方が契約されるわけではないと思うので、引き続き問い合わせをお待ちしてます。→12/29、多数の問い合わせをいただいたので締め切らせていただきます。

原則はSkype、もしくはLINEで実施しています。メールで問い合わせを頂ければ、SkypeやLINEで直接口頭で説明やお話をさせていただきますので、気軽にご連絡ください。











今日は朝からあいにくの雨。一段と冷える中、埼玉の知り合いのうちに遊びに行った。我が家から片道2時間。どんどん田園の 冬風景が増えてくる。もう栃木に近い。リトルトリップ。


家では歓待してもらい、手作りのミートローフ、スープ、パン、最後はその場で作るリンゴケーキに舌鼓。1年ぶりの近況報告。


もう前回来てから1年経ったんだなー、と懐かしく見回す。友人の家は広く、美しくしつらえられていて、いろいろ小さな集会がよく開かれている。ここで1年前、お金をもらってコーチングの体験会をさせてもらった。コーチとしてヨチヨチ歩き。自信が無くて、お金をもらうことに抵抗を持ちながら。でもまだ乳がんのこともわかってなくて。当時の初々しい気持ちを懐かしく思い出した。




実は11月の末から、CTIという、今まで通っていたコーチ養成機関で、プロフェッショナルコースを受講している。5月末までの長丁場。


すでにプロフェッショナルコーチとして活躍している講師から、コーチとしての在り方やスキルを学んだり、自分のコーチングを録音したものを聞いてもらい、フィードバックしてもらう。まさに、コーチングにまみれる半年間。



1年前に行きたかったプロフェッショナルコースだけど・・・4月に乳がん切除手術、7月に放射線治療が終わって、もっと休んでもいいんじゃないかと考えた。この1年、時々休業期間をもらいながら、コーチングは続けたきた・・・でも家事に育児、それに学びとなるとハードすぎるのでは。そんな恐れと、「本当なら去年行っていたコース。やってみたい。チャレンジしてみたい」という決意。


ホルモン治療の影響もあって交互におそってくる不安定な気持ちに悩みに悩んだ・・・この不安定さを振り切りたくて、いっそと飛び込んだプロフェッショナルコース。


飛び込んでみると、予想した通り、めちゃくちゃハード。コーチング時間を100時間達成しなければならないし、週1回の電話会議、ホームワーク・・・・仕事、家事と育児で思うように学びの時間も取れない。


でも、なんというのか・・・自分の人生のど真ん中を生きている感じがして、自分に満足できる気持ちがある。あんなに怖かったことに、よく飛び込めたねって。自分のやりたいこと、見つめて大事にできているねって。


昔は、「コーチングはほんとに難しい。自分にできるわけない。それに資格を持ってない私のクライアントになりたい人なんていないんじゃないか」という気持ちがいーっぱちあった。だからプロフェッショナルコースなんてとんでも無かった。やりたいけど、やれない…そんなもどかしい気持ち。


今、その枠をなんとか打ち破ってきた。


それは別にカッコいい打ち破り方じゃなくて、汗まみれ、涙まみれで例えるならほふく前進。


そして私は、いろんな人に、それぞれの人生をど真ん中で生きてほしいと願っている。
人が本当にやりたいことをやったり、在りたい自分であるということ。それをサポートしていきたいと思っている。

軽やかに飛翔できたら、ほんとにイイ。でもほふく前進でもいいじゃない、ジリジリジリジリ近づいていってもいい。それを、私にサポートさせてもらいたいなって思ってる。



<コーチングのクライアントの募集をします>
プロコーチ養成機関CTIでCertfied Proffesional Co-Active Coachの資格取得を目指しています。
5月末までのプロフェッショナルコース在籍中、100時間の有料コーチングを実施する必要がありますが、この期間中、たくさんの人にコーチングを体験してもらうため、申し込みしてもらいやすい料金で設定します。

*募集人数 3名
*開始   2015年1月
*料金   1000円/1時間 (月2回の契約が多いです)
*期間   3ヶ月以上(コーチングの効果は一定の期間を受けてこそなので、3ヶ月以上で契約させて頂きます)
*連絡先  coach_halu@yahoo.co.jp

原則はSkype、もしくはLINEで実施しています。メールで問い合わせを頂ければ、SkypeやLINEで直接口頭で説明やお話をさせていただきますので、気軽にご連絡ください。
→12/26現在、募集3件のところ5件の問い合わせを頂きました。ありがとうございます。ただ全員の方が契約されるわけではないと思うので、引き続き問い合わせをお待ちしてます。→12/29現在、多数の問い合わせを頂いたので、締め切らせていただきます。

コーチングって何だろう?とより詳しく知りたい人はこちらに。





たまには自分のことを誉めようと思う。許してもらいたい。


先週から会社のマネジメント層向けに、コーチングの研修を実施している。

「コーチなんだから当然でしょ?」と思う人もいるかもしれない。でも私は普段はコールセンターのオペレーター向けに電話応対やお客様とのコミュニケーションを教えているので、完全に畑違い。それを「私、コーチングを勉強しているんです」と言い続けて2年。やっとやらせてもらえた。幸せである。


研修内容は今の私を反映して、プログラムはワークとセッションがギュウギュウに詰まっている。1分単位の進行で綱渡りなこと、この上無い。

でも、誉めたいのは研修をしたことじゃない。

研修なんて内容もファシリテーションも課題だらけ。これから受講生のアンケートも返ってくるし、そこからまた改善が始まる。またやらせてもらえる機会があるかわからない。


そこじゃなくて・・・
実はこの研修、去年却下されている。

上層部を受講生にして、プレ研修を実施した。その感想は、

「はるさんのやりたいことは大切なことだと思うけど、コーチングができるようになるまで時間がかかるよね?もっと手っ取り早くできないの?」だった。


上層部としては、決まった質問をフォーマットに沿ってやっていく、ツールを期待していた様子。でもそれって私のやりたいことじゃない。決まった型にはまるの大嫌い。

結局1年、この研修はペンディングすることになった。

じゃあ、自分の何を誉めたいのか。

私は、この1年、会社をご機嫌で過ごしていたことを誉めたい。


昔の私は、生産物(研修)へネガティブなフィードバックをされると、自分をけなされたように感じる、切り分けができない子どもだった。「すねる」、「やる気をなくす」、「落ち込んで立ちあがれない」の3拍子だったと思う。


そこを切り分けられるように、かつコーチングとはコーチの「在り方」が大切だと意識して1年過ごしてきた。その姿勢がこの研修を引き寄せたのだと思いたい。しばらく忙しい。でも幸せである。


手術までの道筋ができて……ふと気がつくとちょっと疲れてる自分がいる。

自己紹介にも書いてるけど、2014年はプロコーチの資格を取る勉強をしたい!その思いに突き動かされるように、クライアントの募集をしたり、学びに出かけたりしていた。

乳がん患者真っ最中の、今も「やらなくちゃ」と思ってる。そう、いつの間にか「やりたい」は、「やらなくちゃ」に変わってる。希望が義務に変わったら重いよね…


早期の乳がんって、別に痛くも痒くもない。体のつらさってない。しこりを発見してからもう3ヶ月。元気になのに、この時間を無駄にするなんてもったいない…そんなの悔しい。そう思って走り続けてきたけど…いつの間にか義務に変わった重石が肩に食い込んでる。最近、自分がクライアントになるセッションでは「休みたい…」という一言がポロリと出てくる。



というわけで、リザーブしていた資格コースは治療がひと段落する夏に延ばす。クライアントさんは今いる人たちだけで、新規はひとまず取らない…と決めた。



あー、手放せなかった私よ、よく頑張ってたね。コーチングを続け、病院もほとんど1人で行って。ちょっと休もうよ…


今、やってみたいのは、思いっきり泣くこと。実は家族の前では泣いたことがない。喪失を予感させてしまうのがイヤで。


何処かの短歌投稿欄で、私の気持ちをピッタリ代弁してくれてる短歌があった。

懸命に生きているけどこの肩を抱いて欲しいと思う日もある


まずは泣ける映画でも借りてきて、思いっきり泣いてみようと思う。


*少しおやすみ
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