女性にとって、いや、男性にとってもお腹の肉をつままれるというのは、結構な屈辱じゃないのか…

リュープリンの注射をされる時、軽々とつままれた自分のお腹を思い出しながら、考える。


とうとう6/3からリュープリンを打ち、生理を止めることになった。お腹に皮下注射するのだ。

あんまり気が進まない顔をする私に「嫌なら次でもいいよ」なんて、K先生は甘い顔をする。

もちろん生理を止めるということには、抵抗があったけど、もうその覚悟はできた。問題は……その注射がとっても痛い、っていう噂。6、7年前の闘病記を読むと、かなり迫力がある。


「うう〜、ホッチキスみたいな針をお腹にドスンってやるって本当ですか?麻酔、しないんですか?」って情けない声で聞いてしまった。

麻酔を打ってから、っていう病院もあるみたい。


K先生は、一瞬戸惑った顔をしたけど「最近、針が進歩してねぇー、細くなってずいぶん痛くなくなったよ。ちょっとチクっとするくらいだよ。」

その情報、初耳である。

「えっ、ホントですか⁈」
「ホントだよ」
「じゃあ、やります」

即決して、お腹の肉をつままれた。

結果は……本当に痛くない!
薬剤がちょっと沁みるくらい。
想像してた1/100。いつも心配しすぎて損したな、って思うけど、今回も。

治療はドンドン楽になってるし、自分は乗り越えられる強さを持っている。もう1回、確認できた。


ホットフラッシュや更年期鬱といった重めの副作用もなく、大丈夫。あるとすれば…全身のかゆみ。小さな発疹がお腹や背中にできて、それがかゆい。リュープリンの説明書を見ると、副作用に「掻痒感」とあるけど、確実なつながりはわからない。でも痛い、とか、不快、よりはずいぶん良い気がする。


あぁ、でも痛いことが一つだけあった!
それは…値段!リュープリン1本で2万円!
これを3ヶ月に1回。最低2年。本当に痛い…


でも、この時、私はまだガン治療にとってもお金がかかることを、全然理解してなかったんである。