今日は入院の前夜。まずは準備について…
とはいっても、現代はすごいもので、パジャマはレンタルしてもらえるし、病院にコンビニもある。だからモノの準備はわずか。


「手術後は傷が痛くてブラが無理だった」という乳がん先輩の感想を聞いて、ユニクロでブラトップを購入。リアルな意見はありがたい。


今回はモノよりプロセスの準備が大変で。
私の付き添いには、明日に大阪の母が来て、日曜日まで。母のためにホテルを取り、東京の地図を送る前準備が必要だった。


息子は明日、明後日をシルバー人材センターのおばあちゃんの手を借りて保育園に送迎できるよう手配。土曜日から来週の木曜日まで日光の義実家へ。初の1人お泊まり。


彼は泣くかもしれないな…でもかわいそうだという気持ちはあまりない。5歳なら、1人で行かせられるキャンプやスキーツアーもあるくらいだ。義実家の母も「何事も経験よ」という。その通りだと思う。さみしいのは、私の方だ。


いよいよか…と感慨深い。
この2週間、いろいろな乳がんブログを読んだ。大抵は手術後、抗がん剤治療が終わってホルモン治療に移ると、徐々に更新の回数が減って行く。それは幸せな現象だ…段々と薄れていく、自分が病人である、という感覚。


でも…なかにはブログを再開するひともいる。それは再発や転移を意味していて…

あるブログの最後、書けなくなった本人に代わって、ご主人がこう投稿されていた。

『私はガンという病気を憎みます。この病気がいつか人類から無くなることを切に願います』

彼女はこの優しいご主人と2人の小学生を残して逝ったのである。


私、この病気に打ち勝ちたい。
それは自分のため、家族のためであるだけじゃなくて、この病気で亡くなった全ての女性のため、これからこの病気になる女性のために。


現代医療には、様々な批判がある。私も標準治療を受けないように勧められることもある。
でも…昔は不治の病だったであろう乳がんが、標準治療の浸透で、ステージ1なら10年生存率90%にまでなっているのも事実。

私の存在が、人類がこの病気を克服できる証に、どうかなりますように。生存率100%の実現に寄与できますように。


そんなことを願う夜である…